大葉(シソ)を使った多彩なレシピ動画をインスタグラムに毎日投稿する「365日大葉を食べる人」が話題となっている。正体は、愛知県のJAひまわりで営農指導員を務める佐藤光さん(32)。中華料理やおにぎりといった日々の食卓に手軽に取り入れられる大葉レシピや栽培の様子を動画で紹介。同県が全国トップの出荷量を誇る大葉の魅力を発信し、ファンの輪を広げる。
“日本で一番大葉の食べ方が分かるアカウント”と銘打った佐藤さんのインスタには、「大葉キムチチャーハン」「大葉とチーズちくわの照り焼き」など、幅広いレシピが並ぶ。2023年11月の投稿開始以降、反響を集め、フォロワーは5000人に迫る。
コメント欄には「見始めてからわが家の大葉率上がってます」「早速、豊川産の大葉を買ってきました」といった声が並び、生産者と共有することで、意欲向上にもつながっている。約70アールで大葉を生産するJAつまもの部会の白井良直部会長は「励みになる。良いものを出荷しないと、という意識が一層高まった」と話す。
今後、フォロワー向けの産地見学ツアーなどのイベントも計画する。佐藤さんは「生産指導だけでなく、農産物のファンを増やし、消費者との距離を縮めていくこともこれからの営農指導員の大事な役割」と意気込む。