非食用米から袋や茶わん ライスレジン活用進む <北海道・JAきたそらち移動編集局>
JA管内は米の作付面積が約9000ヘクタールに上る。精米工場では食用に適さない米が一定程度出るが、用途は飼料用しかなかった。
そこでJAが2023年から始めたのがライスレジンとしての活用だ。まず300グラム用の精米袋を1500袋作った。12・5%の米を配合し石油系樹脂を軽減した。直播(ちょくは)専用の品種「えみまる」を、この袋で販売している。
ライスレジンを使った箸や茶わんといった食器1200個も作った。来月以降、この食器を使った食育活動を計画している。子どもたちに米の大切さや資源の有効活用について説明していく。
JAでは今後も、流通や農業資材など、ライスレジンの活用を広げていく考え。「他産地の模範となり取り組みが広がることで、より広い規模での環境負荷低減を実現したい」(営農企画課)と意気込む。