日本農業新聞は、本紙のニュースを声で紹介する音声番組「聞く農」の配信をしています。昨年10月に本格スタートし、再生回数は5万回を超えました。「聞く農」とはどんなものなのか。担当する若手記者の横顔や、リスナーからの声などと合わせて紹介します。
新年初回は特番
4日は新年最初の「特番」として、ピンチヒッター2人を含めて担当者7人が全員登場。新年らしい「あるテーマ」について語ります。午後5時に配信しますので、ぜひお聞きください。取材の裏話・解説好評
再生5万回突破 「聞く農」どんなサービス?
「聞く農」も、農作業中の「ながら聞き」で気軽に楽しんでほしい、より多くの人に本紙の情報に触れてもらいたい――と始めました。番組は、1回10分前後。音声配信サービス「Voicy(ボイシー)」を使い、平日の毎日午後5時に配信しています。
番組では、本紙の若手記者がその日の気になる記事を数本選び、読み上げます。取材のこぼれ話や記事の解説、自身の興味なども話します。例えば、「雑草マニア」の記者は最近見かけた雑草の話、米担当の記者は米粉料理の「食リポ」など。こちらもリスナーには人気のようです。
「聞く農」は、ボイシーのアプリやウェブサイトで、過去の配信も含め、いつでも好きな時間に無料で聞けます。これまでに約70回配信。お気に入り登録に当たる「フォロー」をした人の数は700人を超えました。
たくさんの人に届けたい
気になる話題 スマホで収録
火曜日担当の鈴木雄太記者(25)は、入社2年目。「聞く農」で紹介する記事は「自分の書いた記事や、面白いと思った記事をたくさんの人に知ってもらいたい」という観点で選んでいるそうです。
前日から目星を付けておき、当日、出勤すると紙面を読み直して話す内容を決めます。リスナーが聞き取りやすいよう、新聞に赤ペンを入れて文章を「ですます調」に直し、簡単な原稿も作ります。
「コメントを読むと、配信も取材もさらに頑張ろうという気持ちになります」と、鈴木記者。農家のリスナーの率直な思いや、幅広い層のリスナーの興味・関心を知ることができるからだそうです。
どんな人が配信しているの?
担当する記者たちの横顔を紹介
各曜日担当
【月】高内杏奈
(メディアセンター部)
「リスナーとコメント欄でやりとりできるのが楽しいです。伝統行事の豆知識を紹介します」
読者の疑問に応える調査報道企画「農家の特報班」担当。山形県出身。趣味は落語、地方の祭りに行くこと。
【火】鈴木雄太
(報道部)
「普段の買い物がもっと楽しくなるような情報をお届けします! 米の話が多めです(笑)」
米・麦・大豆の流通や市場動向の取材を担当。静岡県出身。趣味はセパタクロー観戦、清水エスパルスの応援。
【水】本田恵梨
(報道部)
「関西弁が抜けません。聞いていただく方の“知りたい”に応えられるよう頑張ります!」
農水省で畜産、輸出・国際の取材を担当。徳島県出身。趣味は楽器、猫、読書。
【木】郡司凜太郎
(報道部)
「農業をより身近に感じてもらえる配信を目指しています。木曜日の聴取回数だけ少ないと落ち込みます」
JAグループの取材を担当。福島県出身。趣味は民芸品収集、ラジオ。
【金】丸山紀子
(報道部)
「紙面では語れない雑草愛を自由に語っています。本紙と雑草を身近に感じてもらえたら、うれしいです」
営農技術の取材を担当。埼玉県出身。趣味は街中で雑草探し。
ピンチヒッター
金子祥也
(メディアセンター部)
「ピンチヒッターで登場します。エンディングでは、レギュラー担当者を紹介します」
「農家の特報班」担当。茨城県出身。趣味はランチの開拓。
岡部孝典
(メディアセンター部)
「農業を取材して20年。ベテラン記者が食と農のニュースを分かりやすく解説します」
「農家の特報班」キャップ。愛知県出身。趣味はトロンボーン演奏と飲み歩き。
7人の似顔絵は、漫画家の河合じゅんじさんに描いてもらいました。河合さんの代表作は「かっとばせ!キヨハラくん」、「ゴーゴー!ゴジラッ!!マツイくん」など。
リスナーからうれしい反響
「配信楽しみ」「生産者視点が新鮮」
「ぶるーのちーず」さんは、「ながら聞きできる『聞く農』は情報収集に重宝しています。担当者の皆さんがとてもすてきで、いつも楽しみ」とコメントしてくれました。農機具に関する仕事をしており、車の運転中に聞いているそうです。毎朝、通勤中に歩きながら聞いている「bancho」さんは「(雑草マニアの記者の話を聞き)道端の草花に目が留まる機会が増えました」と教えてくれました。
「Hみや」さんは、「農業とは縁遠い仕事をしていますが、ほっこりするオープニングやエンディングに癒やされています」とコメント。自身もボイシーで音声番組を運営する「耳から美味しいフードウェルネス(←中の人)」さんは「身近な食にまつわる話題にほっこりしつつ、『知らなかった!』と毎回新しい発見があります。まずは1週間、ぜひ聞いてみてください!」とお薦めしてくれました。
酪農家のリスナーからは、猛暑や離農による生乳生産への影響を説明した配信に「酪農の現状を詳しく解説してもらい、助かります」とコメントをもらいました。農家以外のリスナーからは「生産者の視点(からの情報)を聞くのがとても新鮮」「スーパーで売られている食材の向こうに人を感じるようになりました」との感想も届いています。
「聞く農」聞くには?
アプリが便利、配信通知も
ボイシーのアプリはアンドロイド、iOS版ともに公式ストアから無料でダウンロードできます。利用には会員登録が必要です。
画面下部の「見つける」で「聞く農」と入力して検索し、番組のトップページで画面右上の「フォロー」ボタンを押してください。
▶Voicy「聞く農」TOPはこちら