第19回 日本農業新聞広告賞 受賞作品


  日本農業新聞に掲載した広告から、農家読者の営農と暮らしに役立つ広告情報を発信した広告主を表彰する第19回 (令和4年度掲載分) 日本農業新聞広告賞の受賞作品が決まりました。読者審査員93人と多摩美術大学の中島祥文名誉教授を委員長とする審査委員会で審査した結果、エフエムシー・ケミカルズ株式会社の「クロスメディア展開 プレバソン フロアブル5」が最優秀賞のグランプリに輝きました。このほかに、準グランプリ、優秀賞、審査員特別賞合わせて12 社が受賞。表彰式は8月3日、東京・丸の内の東京會舘で開催しました。


 グランプリ
エフエムシー・ケミカルズ株式会社 クロスメディア展開 プレバソン フロアブル5

農業や社会の課題に対応

エフエムシー・ケミカルズ株式会社 代表取締役社長 平井康弘

 この度は、第19回日本農業新聞広告賞グランプリという大変に栄誉な賞をいただき誠にありがとうございます。FMCは創業約140年の研究開発型のアグリサイエンス企業として、世界各地で農業生産者や社会が直面している課題にイノベーションで応えようと日夜取り組んでいます。
 近年、気候変動がもたらす社会や農業生産への直接的な影響が世界中で目の当たりにされています。弊社は温室効果ガス排出量を科学的根拠に基づき「2035年までに」実質ゼロにするという取り組みを掲げ、意欲的に進めています。業界でも世界トップクラスの研究開発パイプラインを有し、新規の化学農薬以外にも、フェロモンやペプチド技術といった新たな分野での植物病害虫抑制技術に投資を続け、環境にやさしく持続可能な生産技術の開発を強化しています。
 今回受賞した「プレバソン フロアブル5」は、幅広い作物、重要害虫に対し安全、経済的に広くお使いいただいており、紙面とウェブのクロスメディア展開でこれからも有益な情報をお届けしたいと思います。昨今、国産農産物の重要性が再認識されていますが、輸入に頼っている飼料用とうもろこしの重要害虫もしっかり防除できる製品として食糧安全保障の分野でも貢献してまいります。
 今回選考いただきました審査員、関係者の皆さま、使用者の皆さまに深甚の感謝を申し上げます。


 準グランプリ
NTTファイナンス株式会社 支払業務の課題、まとめて解決‼“ビリングONE”活用事例

 優秀賞  ■大型スペース広告部門
日本貨物鉄道株式会社(JR貨物)北海道支社 収穫旅行。 

 優秀賞  ■大型スペース広告部門
バイエル クロップサイエンス株式会社 ビーラム センチュウ防除にこれ“いいね” 

 優秀賞  ■記事下広告部門
馬事畜産振興協議会  酪農応援キャンペーン「地方競馬ミルクウィーク」 

 優秀賞  ■記事下広告部門
株式会社 サカタのタネ 花は心の栄養 野菜は体の栄養 

 優秀賞  ■バリエーション広告部門
 審査員特別賞
一般社団法人 中央酪農会議
 「国産100%の牛乳をお届けするために。」「スゴいぞ!牛乳。飲んだら、ええよう。」 

 優秀賞  ■バリエーション広告部門
東日本電信電話株式会社(NTT東日本) つぎのミライは、あなたの街からはじまる。シリーズ 

 優秀賞  ■記事体広告部門
株式会社 World Wide System
 SmartReceico(スマートレシコ) JA向けキャンペーンのご提案;

 優秀賞  ■記事体広告部門
アマゾンウェブサービスジャパン合同会社(AWS) 農業とITの架け橋に、高知県とAWSの挑戦 

 優秀賞  ■ウェブ広告部門
井関農機株式会社 「ロボット田植機」「コイン精米機キャンペーン」 

 優秀賞  ■ウェブ広告部門
株式会社 エス・ディー・エス バイオテック 予防から始まる病害管理! ダコニール1000 



□ 審査講評

クロスメディアで大きな成果

審査委員長 多摩美術大学名誉教授 中島祥文


 2022年度のグランプリはエフエムシー・ケミカルズの「プレバソン フロアブル5」が獲得した。工夫が見られたのはそのメディア施策だ。まず新聞15段でローンチのインパクトを与え、1カ月後にウェブバナー広告を展開、クロスメディアにより大きな成果をあげた。徹底したグリーンのイメージで、新聞では商品を詳細に語りながら、ウェブでは商品をスピード感あふれる表現で印象付けた。

 準グランプリには、NTTファイナンスの「ビリングONE活用事例」が選ばれた。広告では請求書の電子サービスの導入事例を紹介。例えば毎月15時間かかった作業が1時間で終わった事例など、大幅に効率化した成功例を紹介し高い評価を得た。

 大型部門では、JR貨物北海道支社の「収穫旅行。」は、メインのお芋の写真がカタチの面白さと鮮やかな色彩でインパクトを放ち、本文コピーの「とうきょうの、おうちで、カレーになるいも。」に象徴されるように、北海道産を支える姿勢を示して受賞した。バイエルクロップサイエンスの「ビーラムセンチュウ防除にこれ“いいね”。」は、長期の効果が期待できるので計画が立てやすいといった、農家の声を反映させていて説得力を持った。

 記事下部門では、馬事畜産振興協議会の「地方競馬ミルクウィーク」が受賞。牛乳・乳製品の消費拡大の応援をはじめ、日本の酪農を応援し、畜産を元気にするメッセージを発信した。また、サカタのタネの「花は心の栄養 野菜は体の栄養」が、無数のタネで作られたウサギの素朴なシルエットで多くの読者に癒しをもたらした。

 バリエーション部門では、中央酪農会議の「酪農振興」の2作品は、酪農家を通して国産100%の牛乳の安定した供給を訴え、もう一つの新聞15段では、芸人のミルクボーイが牛乳の特性を面白くアピールし、興味を喚起させた。またNTT東日本の「次のミライは、あなたの街からはじまる。シリーズ」が、未来を志向したシリーズ広告で受賞。こちらも新聞15段やウェブ広告の展開だ。農業コミュニティーや先端技術とドローンを融合させるなど、新たな価値を創造する次世代農業への試みを伝えた。

 記事体部門では、World Wide Systemの「SmartReceicoキャンペーン」は、写真や図を見やすく作り、JA宮崎経済連の導入事例紹介で、記事体広告として充実した内容となった。またアマゾン ウェブ サービスジャパンの「高知県とAWSの挑戦」は、高知県におけるデジタル技術の活用を紹介し、農業データ収集による生産性向上への取り組みが評価され受賞した。

 ウェブ部門では、井関農機の「ロボット田植機、コイン精米機キャンペーン」が、いくつかのデザインをループで流し、ロボットならではの機能を強調。コイン精米機では、最も目立つ位置に広告を出稿し、認知度を高めて受賞。また、エス・ディー・エス バイオテックの「ダコニール1000」は、キャラクターのダコ坊やが「先手必勝」のコピーで予防や同時防除への有効活用を訴求した。

 審査員特別賞は、中央酪農会議が受賞。二つの異なったアプローチで酪農への熱意を語り、バリエーション部門優秀賞とのダブル受賞となった。


□ 会長あいさつ

広告賞表彰に寄せて

 株式会社日本農業新聞 代表取締役会長 港 義弘

 


 日本農業新聞広告賞は、優れた広告の顕彰により読者に貢献する広告掲載を促進するため創設いたしました。今回は2022(令和4)年度の本紙掲載広告を対象に、全国の読者審査員をはじめ広告の専門家による厳正な審査を経て、優れた作品が選ばれました。

 受賞されました皆さまには心からお祝いとお礼を申し上げるとともに、ますますのご発展を祈念いたしまして、ごあいさつといたします。




企画・制作/日本農業新聞 広報局








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