[田植え前線]青森県五所川原市 規模拡大へ「まっしぐら」(動画あり)
五所川原市の豊心ファームは48ヘクタールで「まっしぐら」などを直播する。円盤のついた専用播種機が深さ5センチ、幅1センチの溝を掘り、種と肥料を同時にまく。6日は10ヘクタールに直播した。
1ヘクタール当たりの労働時間は約2時間。境谷一智代表は稲作の省力化を進め、「消費者が少しでも手に取りやすい価格帯で米を供給していきたい」と話す。
溝のおかげで他の直播方法より稲が倒伏しにくく、鳥害を減らせるのも特徴だ。24年度の県内の取組面積は983ヘクタール。10年前の40ヘクタールから大きく拡大した。
県はV溝乾田直播などあらゆる技術を組み合わせ、米の生産費を通常より3割以上減らす「超低コスト米」の栽培実証を進める。生産費を60キロ当たり7000円未満とする目標だ。
(木寺弘和)