▽普通大豆の入札取引結果
▽特定加工用大豆の入札取引結果
2022年産の国産大豆を扱う収穫後入札の第6回取引(5月17日実施)で、普通大豆60キロ当たり平均落札価格は前回(4月12日実施)比4・9%(483円)安の9283円となった。下げるのは3カ月連続。物価高による消費の停滞で、取引価格が軟調に推移している。
入札を開催する日本特産農産物協会によると、普通大豆の上場数量3969トンのうち、落札されたのは3592トン(91%)。上場59産地銘柄のうち、43銘柄が全量落札された。価格は、前年産平均比5・9%(581円)安だった。
銘柄別に見ると、上場数量が多い、北海道「とよまさり」(大粒)が前年産比11・8%安、山形「里のほほえみ」(同)が6・2%安と下げた。
一方、岩手「リュウホウ」(同)が2・9%高、宮城「ミヤギシロメ」(同)が23・4%高、富山「エンレイ」(同)が16・2%高などと上げた。
業界関係者は「大豆加工製品の値上げで販売が鈍化する中、輸入品の出回りも増えている」として、国産大豆価格の伸び悩みを指摘する。
特定加工用大豆は、1130トンが上場し、911トン(81%)が落札された。平均落札価格は8707円。