野菜 品薄高から反落 増量・高値疲れ重なる
日農平均価格(各地区大手7卸のデータを集計)が前週、平年(過去5年平均)の2・6倍を付けたハクサイは、2日は1キロ107円。5営業日間で半値近くに下げた。9割高だったレタスも2日は217円と同52%高まで落ち着いてきた。
東京の青果卸は「高騰に小売りがついていけず注文が止まった」と話す。首都圏のスーパーは今週、ハクサイを4分の1カット298円、レタスを1玉258円で販売。増量を見込み販促もしていた3月から、各店とも売価を上げている。
レタスの主産地、茨城県のJA岩井は「先行の作型の前進と後続の停滞で端境が大きくなった」と説明。4月中旬にピークを見込むが、「作型間で進度に差があり、大きな山にならない可能性がある」とみる。卸は「急な増量はなく、平年を上回る相場を保つ」とみる。
ブロッコリーは、2日は平年比51%高の1キロ518円と、8割高だった3月末から下落。JA香川県は「3月中旬で終了予定だった作型の出荷が今も続く」と話す。
後続は天候回復で前進し、4月中旬のピークを想定。「各作型の出荷が短期間に集中してくる」と予想。今週は一度下げ止まり、来週にもう一段下げる見方が強い。