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アニメは、神々の都を追放された豊穣神サクナヒメが鬼と戦いながら、仲間と一緒に稲作に挑戦し、食べ物を得ていくという内容です。第2話「ヒノエ島に住まう」で、サクナヒメは、仲間とともにやってきた「ヒノエ島」で米作りの第一歩を踏み出します。土に触れて、「田の目覚め」を目の当たりにします。
島で住む家は山の中にあり目の前には、現代の耕作放棄地と同じように雑草や石で覆われた荒れた田があります。農作業の経験ゼロのサクナヒメは最初、「やらぬぞ」と米作りに関わるのをしぶりますが一念発起します。
朝から、くわを振り、固まった田を掘り起こす「田起こし」を始めます。田植え前の準備の一つです。
朝日が差し込み始める中、息を切らしながらも懸命に土にくわを入れていくと、ほのかに湯気が立ち上ります。これはどういうことか。米作りが盛んな宮城県の古川農業試験場に尋ねたところ、「気温が低く、地面や地中が温かい状態だと、土を耕した時、湯気のようなものが出る可能性がある」(作物環境部)とのことでした。
地面が日差しに照らされ、さらに雑草やたい肥などが微生物によって分解されて地中に熱が生まれると、地中の水分が水蒸気のようになって出てくることがあり得るそうです。
次回第3話は「田植唄」。水を張った田も出てきて、稲作が本格化するようです。
テレビ放送の時間帯と放送局は次の通り。
▽毎週土曜日午後11時から=テレビ東京、テレビ大阪、テレビ愛知、テレビせとうち、テレビ北海道、TVQ九州放送
▽毎週火曜日午後9時半から=AT-X
▽毎週金曜日午前1時29分から=熊本県民テレビ
各種動画配信サービスでも配信されている。
(C)えーでるわいす/「天穂のサクナヒメ」製作委員会