[営農ひと工夫]ナスの枝そのままキヌサヤの支柱に 徳島・JAあわ市管内
夏秋ナス生産も盛んな同JAで、この手法を取り入れているのは、キヌサヤとナスの両方を手がける農家。キヌサヤ栽培では通常、支柱とネットを設置するが、この手法では枯れたナスの株元に種をまき、伸びてきたつるを枝に誘引する。ナス栽培で使った畝やマルチもそのまま残して再利用。前作で施用した有機質肥料の成分も残っているが、収穫が盛んになると肥効が切れてくるため、液肥を数回施用してカバーしている。
約5アールでキヌサヤを栽培する中野カヨ子さん(86)は「30年ほどキヌサヤを作っているが、この手法は3年前に始めた。畝立てやネットを設置する手間が省けて助かる」と話していた。