アカウントは、2022年7月6日(毎月6日はメロンの日)に開設した。主に、市や夕張メロンをPRする。
仕掛け人は、X担当で、JA管理課の藤本尚弘さん(40)。一方的な発信ではなく、交流が大事だと考え、「コメントすると夕張メロン部員になれる制度」を発案した。1コメントにつき、3ポイントを付与する。来たコメントにJAから返信する際、ポイントを記載。10ポイントたまると「夕張メロン部員」になれる。ナンバーも発行し、Xのプロフィル欄などで、「夕張メロン部員No.1」のように名乗れる。
この仕組みがフォロワーの心をつかみ、多い時には100件以上のコメントが来るようになった。
交流を維持できるよう、昇級の仕組みも作った。30ポイントで中級、100ポイントで上級、200ポイントで特級部員になれる。
29日時点で、部員数は約200人にまで拡大。夕張市や、夕張メロンが好きなのはもちろん、部員からは「アカウントの雰囲気がにぎやか」「遠くからでも夕張市を応援できる」「運用者が面白いから」といった声が上がる。
シールや缶バッジなど、部員からデザインを募集して、Xのアンケート機能を使って作成した“部員オリジナルグッズ”も生まれた。
藤本さんは「部員はJA公認の“SNS広報大使”のような存在。自主的に夕張市の魅力を広めてくれる人が多く、フォロワー増加につながっている」と分析する。藤本さんは今では他のJA向けに、交流サイト(SNS)運用の講演を行うようにもなった。
フォロワーの中には、Xをきっかけに道外からJAを訪ねて来る人もいる。藤本さんは「今後も交流を意識して夕張の魅力を発信することで、関係人口を創出したい」と意気込む。