農産品輸出16%増 4月 アジア向け・畜産好調
同月の農林水産物・食品全体の輸出額は同9%増の1248億円で、好調な牛肉など1次農産品の伸びが、全体の輸出額を押し上げている。
けん引するのがアジア向けだ。国・地域別の輸出額では、1位の中国、2位の香港を筆頭に、上位5カ国中4カ国・地域をアジアが独占した。「日本の食品は日系の量販店でよく買っている」(マレーシアからの訪日旅行客)など、現地に進出する小売店が、日本食人気を後押ししている。
外食需要の回復で、日本産食材を扱うレストラン向けの販売も好調に推移しているとみられる。
品目別では、畜産物の増加が目立った。牛乳・乳製品は、前年比24%増の30億円と大きく伸びた。「安心感のある日本産乳原料を使った粉ミルクや、和テイストのアイスの需要が高まっている」(流通関係者)という。