アンケートは本紙や「農家の特報班」のLINEで告知し、14~23日にインターネットで行った。好きな理由やレシピも聞き、226件の回答があった。
1位のトマトは、甘さや栄養価の高さ、生でも加熱してもおいしい点などを好きな理由とする人が多かった。レシピは、ピザ、パスタ、肉や魚との煮込みが人気を集めた。
「思いっきりかぶりつく爽快感がたまらない」という愛知県の農業法人で働く20代女性は、中学時代の思い出を教えてくれた。陸上部の練習後、帰宅途中にある祖父母のハウスで取りたてのトマトをもらい、「あまりに空腹でガブリッ!」。そのおいしさの記憶から、昔ながらの青臭い品種が好きだという。
2位のナスは、揚げる、煮る、焼くなど、油との相性の良さや調理法の幅広さから票を集めた。三重県桑名市の水稲農家の60代男性は「夏は焼きナス、冬は鍋の具材、漬物は一年中。マーボーナスと一緒なら、ご飯が何杯でも食べられる」。新潟県の60代の男性会社員は「最期に食べたいものは、母が作ったナスのみそ油炒め」だと投稿してくれた。
3位は、夏に涼しさを呼ぶキュウリ。東京都の20代の女性会社員は長野県の「八町きゅうり」、福島県の「小白井きゅうり」など「在来種が豊富で、直売所で手に入れて食べ比べるのが面白い」と力説してくれた。夏はかばんに必ず1本忍ばせ、水分を補給しているという。
4位のキャベツは「和洋中の料理に使えておいしい」(和歌山県・水稲農家・70代男性)、5位のタマネギも「日持ちして、どの料理にも使える」(東京都・会社員・40代女性)と、万能さを評価する人が多かった。
7位のトウモロコシ、9位のニガウリ(ゴーヤー)など夏野菜が健闘した一方、ハクサイ(12位)、ホウレンソウ(25位)など、冬野菜は票が伸び悩んだ。アンケートの時期によって結果は大きく変わりそうだ。
<得票数が1票だった野菜>
赤ピーマン、アボカド、アレッタ、イチゴ、カリフラワー、キクラゲ、キノコ、小松菜、サトイモ、サヤインゲン、シソ、スナップエンドウ、千切り大根、ダイコン、大豆、チコリ、トウガン、ナガイモ、ニンニク、葉ショウガ、ホウレンソウ、マイタケ、ヤングコーン、レンコン、ロメインレタス
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