米収穫1・4万トン下振れ 作況101
予想収穫量の引き下げは、夏の高温などの影響が想定より大きかったことが主因。前回は白未熟粒などの発生量の一部が推計値だったが、実際は推計より多かったことが判明。調査対象となる3等米以上が目減りした。10アール当たり予想収量は前回から1キロ低い533キロとなった。
これにより、24年6月末の民間在庫量は176万トン前後となる見通しだ。需給均衡の目安とされる180万~200万トンを下回る。
一方、全国の作況指数は前回発表から上昇した。作況の良い地域で米が大粒になる傾向があったことが主因。特に、収穫の遅い九州で9月下旬以降の気温や日照が平年を上回ったことが影響した。
作況指数の算出は各都道府県の農家が多く使うふるい目で行い、予想収穫量を算出する際の1・7ミリよりは大きい。収穫量全体が平年より少なくても大粒の米の割合は高い例があり、作況指数を押し上げた。
都道府県別に見ると、「やや良」が18都道府県、「平年並み」が22府県、「やや不良」が7県となった。