ネギ品薄、8割高 鍋商材が続伸 朝晩の低温響く
ネギの日農平均価格(各地区大手7卸のデータを集計)は、21日は1キロ491円。例年、11月後半から12月頭にかけては下げやすいが、今年は高止まりし、平年(過去5年平均)比82%高を付けた。
東京の青果卸は「東北産の終了が早まる一方、後続産地が少ない」と話す。東京都中央卸売市場では中旬の入荷量が前年比15%減。主産地の千葉県は同6割減と品薄が顕著だ。同県は9月、台風で欠株が発生。植え直しによる遅れに高温と少雨が重なった。
他の商材は11月前半が暖かく品薄が解消し、反動安だったが、中旬に続伸。上旬は平年比3割安だった水菜は、21日は同17%高となった。シチュー商材のブロッコリーは上旬の2割安から21日は16%高、シュンギクも1割安から12%高と回復。東京の青果卸は「週末から冷え込みが強まり鍋消費が増え、例年と比べて堅調相場を保つ」と見通す。