「シャインマスカット」の開花異常は、開花の時期を迎えても花が正常に咲かず、実が大きくならなかったり、形がいびつになったりして、商品価値を損なう。ただ、同省によると、発生の頻度は園地で異なり、原因も分かっていないという。
同省は、発生の実態解明と対策を急ぐため、2023年度補正予算で、未開花症の緊急対策に1億5000万円を計上した。農業試験場や大学などによる調査を支援する。
全国を対象に、開花異常の発生有無を調べる。このうち、開花異常が発生した園地では、土壌の栄養状態や気象の変化、栽培方法など詳細を分析し、その園地で開花異常が起こった要因を探る。
複数年の結果を踏まえて、発生園地の傾向を場合分けし、実を付ける数はどのくらいが適切か、施肥量はどうしたら良いかといったマニュアルを作成する方向だ。作成時期は未定だが、同省の担当者は「なるべく早く示したい」としている。
開花異常を巡る問題は、本紙「農家の特報班」の調査で、主産23道府県のうち15県で発生していたことが判明した。報道を受け、同省が4月に実施した調査では、作付けのある46都道府県のうち30県で、過去に発生していた。このうち19県は、品質や収量の低下も報告されている。
無料通信アプリ「LINE」から「のうとく」アカウントを友だち登録し、調べてほしいことをメッセージでお寄せください。記者が目を通し、取材の参考にしています。また、友だち登録者には定期的にアンケートも実施しています。
登録には▶こちらのリンクにアクセスいただくか、右記のQRコードをスマートフォンのカメラで読み取り、表示された画面で「追加」を押してください。
■SNSも更新中
▶公式X
■これまでの「のうとく」
▶記事一覧へ
■読者の声を紹介
▶特集(10月9日付)