山形県 メタバースで農産物販促へ 世界最大規模の展示会に出展
24年度当初予算案で「山形のうまいものメタバース販売促進事業費」として新規で1378万円を計上した。出展を予定するのは日本の民間企業が催す「バーチャルマーケット」。食品やパソコン、洋服など多様な商品が並び、世界各地のバイヤーが参加する。夏と冬にそれぞれ2週間程度開かれる。
県は今後、県産農産物を使った加工品をPRするメタバースのブースを設ける方針。出展を希望する農家や法人も募集し、早ければ今夏の参加を目指す。展示会で獲得できた新規バイヤーと農家らをマッチングし、新たな取引の成立を促す。
県はこれまで県内外で実開催される展示会で農産物を販促してきたが、来場するバイヤーに広がりが乏しく、新規需要の開拓につながらない課題を抱えていた。