農協果汁は、雪印メグミルクの前身、全国農協直販が1973年に発売。雪印メグミルク発足後は2010年3月まで販売していた。
「和歌山県産みかん」は、同県産温州ミカン果汁100%で、果皮を取り除き、果肉だけを搾ることで苦味や雑味を抑えた。「くだものミックス」は、桃とリンゴ、ミカンの果汁をブレンドした。どちらも1パック900ミリリットル入りで、オープン価格。東日本のスーパーなどで販売する。
果汁は、外国産を中心に供給が不安定になっている。輸入オレンジ果汁は、米国や南米産地の天候不順や病害発生の影響で、近年不足感が続いている。円安も影響し、国内では果汁飲料の値上げや販売休止に踏み切った飲料メーカーもある。
国産果汁も果樹生産の減少を背景に供給量が低迷する。全農は「農協ブランドとして果汁飲料を発売することで、国産果実の生産を応援する機運を高めたい」(営業開発部)とする。
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