石破氏は27日、人事について「まだ白紙」だと述べた。一方、ある農林議員は、総裁選で石破氏を支持した議員を起用するとみる。
特に、側近の赤沢亮正財務副大臣は重要なポストに就くとの見方が強い。衆院当選6回で、同5回以上とされる「入閣適齢期」。党畜産・酪農対策委員長などを経験しており、農相も視野に入る。
石破氏の推薦人には他に、同委員長などを務めた衆院当選5回の伊東良孝氏や、首相補佐官で農林部会長も経験した同6回の小里泰弘氏らが名を連ねる。斎藤健経済産業相も、今回の総裁選では小泉進次郎元環境相を支援したものの、かつて石破派に所属していた。
ある政府関係者は、衆院当選4回の武部新氏の名前を挙げる。農水副大臣や党農林部会長を歴任。基本法改正に携わり、基本計画の改定を控える中で適任との見方もある。同期の鈴木憲和農水副大臣の昇格もささやかれる。元農水省職員で、石破氏が米の生産調整見直しに意欲を示す中、山形県が地盤で水田農業に明るい。
組閣に先立つ30日には党の新執行部が発足する見通し。