小里氏は当選6回。地元は衆院鹿児島3区で、日本屈指の畜産地帯を地盤とし、農政や地方に明るい。総裁選では石破氏の推薦人に名を連ねた。
衆院農林水産委員長などを経て2023年9月に首相補佐官に就任。政府が今年6月に開いた食料安定供給・農林水産業基盤強化本部では「農山漁村活力再生パッケージ」を提示し、人口減少に悩む農村の移動手段の確保や誘客の強化に向けた対策をまとめた。
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臨時国会が召集される10月1日の首相指名を経て、同日中に石破内閣を発足させる方針。党役員は、副総裁に菅義偉前首相(75)を起用。政調会長に小野寺五典元防衛相(64)、国対委員長に坂本哲志農相(73)を充てる。総務会長は鈴木俊一財務相(71)を起用したい考え。既に森山裕総務会長(79)が幹事長、小泉進次郎元環境相(43)が選対委員長に内定している。
閣僚人事では、加藤勝信元官房長官(68)を財務相に充て、岩屋毅元防衛相(67)を外相で調整している。
浅尾慶一郎参院議院運営委員長(60)を環境相に、三原じゅん子参院議員(60)をこども政策担当相に起用。福岡資麿参院政審会長(51)を厚生労働相、御法川信英国対委員長代理(60)を復興相、阿部俊子文部科学副大臣(65)を文科相で調整している。赤沢亮正財務副大臣(63)と、検討中の城内実(59)、平将明(57)両衆院議員を含めいずれも初入閣となる。
旧岸田派の林芳正官房長官(63)と公明党の斉藤鉄夫国土交通相(72)は続投させる。
政務の官房副長官に、橘慶一郎衆院議員(63)、青木一彦参院議員(63)も固まった。