<最新>備蓄米随意契約に7社5・8万トン申し込み 小泉農相、1万トン要件柔軟に
農水省がこの日開いた業者説明会には300社以上が参加した。小泉農相は番組で、購入を申し込んだ業者には大手スーパーやホームセンターが含まれると説明。27日にも社名を農水省のホームページで公開するとした。
購入申し込みの動きが「想定以上」だと述べ、米価を落ち着かせる効果があるとの認識を強調。1週間後には店頭に並ぶとの見通しを改めて示した。
小泉農相は番組出演後、記者団の取材に応じた。売り渡し対象の要件が厳しいとの声があるとし、流通増加へ「1万トン以上にこだわることなく対応を考えたい」と述べた。
番組では、「冷静な政策議論」のためにも当面は米価の抑制に力を注ぐ考えを示した。一方、将来的な米価を巡っては、資材価格などの上昇を踏まえ、小売価格が5キロ2000円台だった「昨年と同じというわけにはいかないと思う」とした。
米国との関税交渉を巡り、農相の立場から「安易にカードは切ってもらいたくない」とした。一方、米の一時的な輸入について見解を問われたのに対し、国内の不足感から米を抱え込む動きがあると言及し「その状況を解放させないと下がっていかない」と述べた。