最新技術から食文化まで18テーマ 農水省も万博に出展
「ジビエ」ブースでは、日本の鳥獣被害やジビエ(野生鳥獣の肉)利用の歴史などを紹介。柵や囲いわなを使い鳥獣から農地を守るゲームや、エゾシカやツキノワグマなどの毛皮を触り比べられる展示がある。15日までの期間中、イノシシと鹿肉を使った料理や加工品の試食も提供する。展示の企画に協力した日本ジビエ振興協会の藤木徳彦代表は「食べてもらうことを入口に、日本の鳥獣対策やジビエ活用について興味を持ってほしい」と話す。
最新の農業技術を紹介する展示もある。「スマート農業」ブースでは、万博会場から1200キロ離れた北海道の農場を通信でつなぎ、トラクターの遠隔操作を体験できる。トマトを自動収穫するロボットの実演もある。
米国から訪れたという60代の男性は「稲作や畳作りの展示が印象的だった。多様性に満ちた食文化も体験できた」と話す。
(郡司凛太郎)