大玉スイカの29日の日農平均価格(各地区大手7卸のデータを集計)は平年比30%高の1キロ250円だった。7月は気温高で引き合いが強く、高値が続いている。山形、秋田産が主力で、大雨被害の影響は29日時点では一部の入荷乱れにとどまったものの、今後少なくなる懸念が高まっている。

需要は旺盛だ。関東の青果卸は、学校の夏休みの需要増に加えて「他の夏果実が高値の中、カット売りなどで売価を調整できることからスーパーからの引き合いが強い」という。関東の大手スーパーでは、皮なしでブロックカット売りのスイカの販売が伸びている。7月の売上高は「好調だった前年をさらに5%ほど上回る売上高になっている」(同スーパー)と話す。
野菜では、エダマメが強含みの展開だ。29日の日農平均価格は1キロ954円と、平年比53%高。東京の青果卸は「現在の主産地は関東。29日時点では入荷量や相場に大きな影響はない」とした上で、「関東産が前進していた分、減少も早く、端境期で品薄感が強い」と話す。

他の卸は「増量期を控えた時期の豪雨で、主産地の出荷に影響は出そうだ」と懸念。猛暑と少雨による品薄で高騰した昨年と同様、「需要期の8月盆に向け逼迫(ひっぱく)感が強まる」と見通す。