学生と企業のボランティア約30名が集まり、キンメダイやマグロ漁の網を選別

株式会社リファインバースグループ(本社:東京都千代田区/代表取締役社長:越智晶)は、「海ごみゼロウィーク」(2025年5月30日~6月8日)期間中の6月1日(日)に、静岡県東伊豆町の稲取マリンスポーツセンターにて「廃漁網の回収とリサイクルプロジェクト」を開催いたしました。
本取り組みには、27名の学生・企業のボランティアの皆様にご参加いただき、キンメダイ漁やマグロ漁に使用される漁網の選別作業を実施しました。回収された漁網は、当社のグループ工場にて不純物を取り除いたのち、高品質なリサイクルナイロンペレット「REAMIDE(R)(リアミド)」へアップサイクルされ、アパレル製品や、インテリア素材など、さまざまな用途に活用されます。
■プロジェクト実施の背景
近年、海洋プラスチックごみの増加が世界的な社会課題となっており、「ゴーストギア」と呼ばれる放置された漁網や釣り糸、ロープなどが、海洋生態系に深刻な影響を与えています。こうした状況のなか、ゴーストギア対策に取り組むPADIジャパンと、廃棄漁網のリサイクル技術を持つリファインバースグループが協力し、伊豆稲取を中心に、海の環境保全と漁業地域との共生を目指した取り組みを進めています。漁網のリサイクルは、ナイロン素材のみを再生するため、針などの金属部品を一つひとつ丁寧に取り除く必要があります。PADIジャパンとリファインバースグループは、2023年頃から、海洋ごみやゴーストギアの課題についてより広く知っていただくため、学生や企業ボランティアの皆様に向けて、選別作業の一部を体験的できる本プロジェクトをスタートしました。こうした取り組みを通じて、漁網リサイクルの現場を知るきっかけを提供し、資源循環の重要性を共有することを目的としています。
■プロジェクトレポート
第三回目の開催となった今回は、東伊豆町副町長の鈴木嘉久氏のご挨拶を皮切りに、同志社大学の学生のみなさん、東京大学海洋調査探検部のメンバー、アパレル企業などさまざまな方がボランティアに集まり、にぎやかな雰囲気の中で作業が行われました。今回は、キンメダイ漁網に加えて、マグロ漁に使用される網の選別も実施。学生からは「こんなに金具が多いんですね」「網にも色々な種類があると知らなかった!」といった驚きの声が多く上がり、資源循環の現場をリアルに体験する場となりました。



釣り針や金属をハサミで丁寧に取り除く作業を2時間以上かけて行い、予想を大きく上回る量の漁網を選別することができました。初めて漁網に触れた参加者も多く、手作業の大変さとともに、廃棄物の価値に対する認識を新たにする時間となりました。
作業後には、漁網を再生した高品質ナイロンペレット「REAMIDE(R)」から商品化したノベルティを配布。「漁網が、こんなにしっかりした製品になるなんて!」と驚く声が上がるなど、循環型社会への意識を育む学びの機会ともなりました。



■廃棄漁網から再生した高品質ナイロンペレット「REAMIDE(R)」
使用済み漁網から金具などの異物を取り除いた後、リファインバースの自社工場(愛知県一宮市)にて、再生ナイロンペレット「REAMIDE(R)」へと生まれ変わります。この工場では、本州各地から回収された漁網や廃車エアバッグなどを再資源化しており、REAMIDEは建材や家電、アパレル製品、オフィス家具など、さまざまな製品に活用されています。今回の「廃漁網の回収とリサイクルプロジェクト」で回収した漁網も、REAMIDEとして再生され、さまざまな製品の原材料として再び社会に循環していきます。また本プロジェクトでは、REAMIDEをカバー部分に使用した「テープのり」のノベルティを配布しました。

高品質ナイロンペレット「REAMIDE(R)」

「テープのり」のノベルティ

「REAMIDE(R)」製品イメージ

「REAMIDE(R)」製品イメージ

「REAMIDE(R)」製品イメージ
■リファインバースグループについて
「誰にもない視点と技術で、未来の富をつないでいく」20年以上前からサーキュラーエコノミーを実践し、様々な素材の再生・開発に取り組んでいます。オフィスや施設で大量に廃棄されるタイルカーペットを、水平循環型リサイクルを実現した再生素材 「リファインパウダー」にするため自社工場で回収・再生をおこなう事業や、廃漁網や廃車エアバッグから高品質リサイクルナイロンペレット「REAMIDE」(リアミド)に再生する事業を展開。2023年からは、鳥の羽根「フェザー」を原料にした新しいバイオ素材「ReFEZER」(リフェザー)を開発し新事業を開始するなど、ビジネスの力で循環型社会を実現するため事業の拡大と研究を行っています。
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