日本トレンドリサーチによると、「パッケージのデザインが購入の決め手になった商品はあるか」の質問に、女性は49%、男性は38%が「ある」と回答。理由は「味が想像できる」「品質の良さを感じた」「自分自身の気分を上げてくれそう」などが多かった。
古谷乳業(千葉市)は“食べる絵本”をイメージした「物語のあるヨーグルト」を全3種販売する。国産生乳を100%使用した「冬の入道雲」(オープン価格)は、雲を口にしたようなふんわり食感を独自の乳酸菌で実現。パッケージにも入道雲をあしらう。中ぶたに絵本のあらすじが書かれており、同社は「牛乳離れが進む子どもに、絵本を読むようにヨーグルトを味わってほしい」と話す。
量販店では欠品する商品もあるなど売れ行きは好調。「生乳のおいしさとパッケージの魅力を合わせて、さらに売り上げを伸ばしたい」(同社)考えだ。
サゴタニ牧農(広島市)は季節で変化する生乳の味に合わせて、パッケージを変えた牛乳を販売。4~9月は「はるとなつ牛乳」で、牛が水を多く飲むためさっぱりとした味わいになる。10~3月は「あきとふゆ牛乳」で、餌を多く食べるため乳脂肪分が増え濃厚な味わいが楽しめる。希望小売価格は495円。
2021年6月にパッケージを刷新し、量販店での取り扱いが増加。24年度4~9月期の売り上げは、刷新前の20年度同期比で4割増。同社は「牛乳にも季節に合わせた味わいがあることを知ってほしい」と語る。