施設園芸・植物工場展が開幕 気候変動対策をPR
新型コロナ下を踏まえ、会場内の通路幅の確保や、2次元コード(QRコード)による入退場管理などの感染防止対策を実施。消毒液の設置や検温の実施なども徹底した。
■大型ハウス
主催者コーナーでは初めて、日本施設園芸協会が推奨する日本型大型ハウスのモデルハウス2棟を設置した。採光性を高めた構造のハウスで、トマトの生産性向上を見込む。ハウス内では、最新の環境制御システムや設備を紹介した。
日本型大型モデルハウスは、1ヘクタール規模の大型ハウスで効率的に栽培し、トマトの日本品種で10アール40トン以上の高収量を見込む新構造のハウス。軒高は5メートル。
会場では丸屋根型と2屋根型の2種類を展示した。2屋根型のハウスは、丈夫な構造で耐風性を高めたのが特徴だ。ハウス内では高所作業車や、自走式防除機、養液供給ユニット、暖房機などの設備を紹介した。
■遮熱ネット
ダイヤテックスは、ハウス用遮熱ネット「ふあふあホワイトプラス」を売り込んだ。5月から試験販売を開始した新商品。従来品よりも軽く、軟らかいため展張しやすい。高い反射率でハウス内の温度上昇を防ぎ、快適な作業をサポートする。
ネットには無数の小さい穴があり、太陽光を屈折させてハウスに入る光を減らす。同社従来製品と比べて反射率を約15%上げた。300平方メートル当たり約13・8キログラムと他社製品より30%ほど軽く、柔軟性にもこだわったという。
遮光率は30、40、50、60%の4種類。問い合わせは同社、(電)03(3254)3225。
■防風柵
東都興業は、ハウスを強風から守る防風ネット用の資材を紹介した。ハウスの妻面に使う資材を骨組みにするため強度が高い。ネットを固定するばねもセットで販売する。
骨組みには同社の「エルペットD」を使う。角状で厚みは約3センチと従来品の2倍以上だ。「ヒフクスプリングストロング」という強いばねを使い、防風ネットを張った状態で固定する。ハウスより高くなるように設置するのがポイントという。
防風ネットは別売り。問い合わせは同社、(電)03(3566)0210。https://youtu.be/l9lZQUC9aLY
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