播種後の鎮圧実演 乾田直播拡大へ 全農みやぎ研修会
研修会には県内の農家ら120人が参加した。スガノ農機が①バーチカルハローで砕土・鎮圧②ドリルシーダーで播種③ケンブリッジローラーで播種後鎮圧──の作業を実演。播種後の鎮圧で土と種を密着させ、種子に水分を行き渡らせるのが、出芽を促す上で重要と説明した。
農研機構の担当者は、雑草を抑えるためには、5月上旬に行う1回目の除草剤散布が重要になると説明した。
研修会に参加した大崎市の稲作農家、石崎栄一さん(75)は「直播に適した農機があることを知り、参考になった」と話した。JA古川大豆・麦・子実用トウモロコシ生産組織連絡協議会の鈴木正一会長は「今後も地域一体で乾田直播を推進したい」と語った。
乾田直播の実施面積は21年産で1万5987ヘクタールで10年間で1・9倍に拡大。宮城県の面積は全国2位の1978ヘクタールに上る。春作業が省力化でき規模拡大がしやすいことなどから、JAグループ宮城は全県的な取り組みにしようと普及を進めている。今後も県内5市町の8カ所に設ける展示圃で研修会を開く。