水稲乾田直播普及へ 地域に合わせ研修 8カ所に展示圃 全農みやぎ
同センターでは乾田直播で、東北地方版の標準作業手順書を基に、より各地の実情に合わせた「地域版」の策定を進めている。栽培暦には、肥料や除草剤など実際に地域でよく使用されている製品名を盛り込み、より取り組みやすいよう工夫されている。2023年3月には「宮城県名取・岩沼・亘理・山元地域」「岩手県一関地域」の2版を発行。今後も毎年2地域程度ずつ発行していく考えだ。
栗原市で4月中旬に開かれた研修会でも、地域に合わせた除草剤体系などを説明した。全農みやぎ生産資材部営農支援課は「地域で使われている資材での適期を知りたいという要望は多い。適切な指導に生かしたい」とする。
農研機構によると、同県内の乾田直播は23年、2500ヘクタールを超えた。春作業が省力化でき規模拡大がしやすいことなどから、JAグループ宮城は全県的な取り組みにしようと普及を進めている。