電場で農産物の鮮度保持 長期保管や出荷調整に NX商事が装置開発
もともと輸送用の鮮度保持コンテナに内装していた仕組みで、どこにでも設置できるようにした。アース付きの100ボルト電源で動く。縦長の電極2基を横に並べ、奥側の壁にシート状のアース部材を貼り付ける。これらに挟まれた範囲に電場を発生させる。
効果範囲は底面130センチ×230センチ、高さ200センチで、ちょうどパレット2枚分。人体への影響はなく、稼働させたまま搬出入作業ができるという。
同社の担当者は「イチゴやブドウなど生産者側での利用が多い」と話す。活用例として(1)高温による生育前進などで収穫が前倒しになった場合に本来の需要期まで保管する(2)スーパー店頭での販促フェアなど実需側の計画に合わせて納品する--を挙げる。