害虫ハエの繁殖、都市化が促進? 夜間照明で産卵増 千葉大学研究
研究グループは、夜間に照明がない環境と、夜間に照度10ルクスほどの微弱な照明がある環境とで飼育して生育を比較。すると、夜間照明があると、雄の求愛行動が弱くなった一方、雌の産卵数が増えることが分かった。都市部と農村部にそれぞれ由来する系統を比べると、都市部の方が、夜間照明の影響を受けにくい傾向も見られたという。
一般に街灯近くは照度1~15ルクスとされている。同じ害虫でも都市部にいる集団では、夜間照明がある環境に適応していると考えられる。
研究成果は国際学術誌「バイオロジカル・ジャーナル・オブ・リンネアン・ソサエティー」に掲載された。