梨運ぶ犬型四足歩行ロボット活用へ検討 傾斜地、小雨でも自由に 福島・いわき市(動画あり)
四足歩行ロボットは、米ボストン・ダイナミクス社が開発した「Spot(スポット)」。遠隔操作や事前のコース設定に基づいて自走する。自律的にバランスを取って走るため、足元が不安定な傾斜地や小雨の中でも走ることができる。
同市の根本大我さんの園地で行った検討会には、「Spot」の日本総代理店である東北エンタープライズやIT大手の日本IBM、県、市、JA福島さくらの担当者らが参加した。
根本さんは傾斜地を利用して梨を栽培。収穫した梨をコンテナに入れて人力でトラックまで運ぶなど収穫時を中心に負担が大きい。
実証実験では、園地とトラックの間を「Spot」に自動で行き来させ、梨を運搬させることも想定する。農家の労働負担を軽減する他、梨を傷つけずに運ぶことができるメリットへの期待も高い。
市は、地域社会で農家の高齢化や人手不足が深刻化する中、課題解決策の一つとして犬型四足歩行ロボットの農業現場での活用を検討している。