「R150」粒剤散布、けん引も
実演会には、同村でリンゴやブドウなどの果樹を栽培する、みやま農園が協力。15戸ほどの農家と県やJAの関係者らが見守る中、矮化(わいか)栽培のサンふじ3列分(1列約40メートル)に、花粉やグラニュー糖、寒天を混ぜた溶液を散布した。1列は10分で終えた。手作業では1列を1人で2時間、それに加えてはしごの上り下りの労力がかかる。
「R150」はバッテリーで走る無人車。液剤散布用の100リットルタンクと二つのスプレーシステムを搭載する。噴射は左右に最大290度、上下同200度まで回転。散布幅は最大12メートルで、1分当たり最大4・8リットル。斜度も15度まで走行が可能だ。
見学した地元の果樹農家は「けん引も重さ1トンまで可能と聞いた。大容量のタンクを引っ張りながらの作業など、多様な使い方のイメージを描ける」と話した。
同農園代表の荒井真さん(44)は「労力の軽減が期待できると感じた。省力化で浮いた時間を生かして規模拡大や営業活動に注力できる」と期待を寄せる。
同機は、6月から200万円台の価格で発売を予定している。
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