![地域発 未来へ](/media/2023/04/02/l/20230402_sch3orq1h18fjcjxpeqr.jpg)
![開発中の加工品を試食した2回目の懇談会(新潟市で)](/media/2023/10/28/l/20231028_7tnjx2llshajgcr0alb7.jpg)
モニターはコミュニティー誌などで募集し、予定の15人を超える30~70代の51人から応募があった。JAは「興味を持ってくれた人からは意見を聞きたい」と、全員に委嘱した。
加工品開発は、昨年度のウェブアンケートで「地場産農産物を使った加工品を食べてみたい」と多くあった意見を踏まえ企画。米どころの県内でも園芸品目が豊富で、振興を強化している管内農業に理解を深めてもらう。規格外品の有効利用、地域活性化なども狙いに含める。
同時期に新潟市の開志専門職大学から、新商品開発の職場実習の受け入れ依頼があり、学生のアイデアを取り入れようと共同で取り組むことを決めた。
懇談会内の試食や意見交換を通し、消費者ニーズに沿う加工品の商品化につなげる。7月の1回目では、JAの事業紹介や加工品開発に関する意見を交換。9月の2回目は加工品サンプルの試食と選果場や米低温倉庫などの見学をした。
現在は11月の完成を目指し、新潟県五泉市のブランドサトイモ「帛乙女(きぬおとめ)」のみそ汁とエダマメのスナック、来年3月に向けて「おけさ柿」を使ったドレッシングを試作中だ。JA直売所で販売を予定する。
新潟市のモニターの会社員男性(32)は「JAは農家しか利用できないイメージが強い。農業やJAを身近に感じる良い機会で、組合員になりたいと思った」と話す。JAの山嵜勝喜常務は「今後のJAには准組合員とのつながりが重要だ。モニターには想像以上の反響があった。懇談会を通じ、今まで以上にJAのファンになってほしい」と期待する。