石川県が特栽米給食 全国初、公立小・中校で実施
280校余の約8万2000人の児童・生徒が対象となる見込み。各市町で銘柄を選び、実施期間は市町で決める。
県は併せて、各校で配る特別栽培米の解説や、動画(約6分)を視聴できるQRコードも印刷したちらし10万枚を作成した。県は「家に持ち帰り、各家庭で見てほしい」(生産振興課)としている。
小松市は、同日に提供を始めた。小松市稚松小では全校児童439人が「蛍米」の新米を食べ、「甘い」「もちもちする」などと好評だった。同市では、既に3年前から新米の時期に、全32小中学校の給食で特別栽培米「蛍米」を提供してきた。本年度は、来年2月末まで延長し、県の事業と併せて行う。
県は昨年度、国のみどりの食料システム戦略を踏まえ、環境保全型農業を3年後、全耕地面積約4万ヘクタールの3割強に増やす基本計画を策定した。特別栽培米の学校給食への提供は、基本計画を踏まえ、農作業の増大や価格を含めて特別栽培米への知識を県民に広めたい考えだ。