南海トラフ警戒継続 「ひずみ」は通常の範囲内 気象庁
宮崎県日向灘で8日夕に起きたマグニチュード(M)7・1の地震後、9日午後2時までに起きた震度1以上の余震は計13回で、震度3が1回、同2が4回、同1が8回。M7クラスの余震が起きる可能性は続いている。
同庁は、南海トラフ地震の予兆をとらえるため、関東から九州の太平洋沿岸地域に40のひずみ計を設置している。8日の地震時にひずみが観測されたのは、四国にある5観測点のうち、愛媛県西予市宇和、高知県土佐清水市松尾、同県須崎市大谷の3観測点で、地震後は確認されていない。同庁担当者は3観測地点いずれも「地震で通常見られる変化」との見解を示した。
8日の地震に伴う津波は、最大が宮崎市(宮崎港)の50センチで、同県日南市40センチ、高知県土佐清水市・鹿児島県南大隅町などの20センチ、和歌山県串本町などの10センチ。