９月の米の物価指数は、前月から２０・９％上昇して１２０・１となった。２０２０年の平均価格を１００とした指数で、１２０を上回るのは全国的な不作で米不足となった０４年以来。生産資材も飼料や肥料などで２０年を約４割上回る高水準が続き、出荷用段ボールといった諸材料などで過去最高となっている。

　米（うるち玄米）の９月の全国平均販売価格は１等６０キロで１万６１４０円で、前月から３０００円近く急騰。集荷競争の加熱などで概算金が上昇した２４年産米への切り替わりが反映された格好だ。指数が１２０を超えたのは０４年６月以来。

　資材では飼料が前月から０・３％下がり１４２・５、肥料は同０・１％上昇し１３９・５と、依然として高水準が続く。被覆資材や出荷用段ボールなどの諸材料の指数は同０・３％上がって１１７・７、作業着や長靴などの農用被服の指数は同０・４％上がって１１４・６で、いずれも徐々に上昇しており、過去最高となった。農機具は、前月と同じ１０９・４だった。資材全体の指数は同０・１％下がって１２１・１だった。

　農産物全体の指数は前月から５・５％上昇して、１１８・５。米以外の品目も前月から指数が上昇しており、野菜は１３７・６、花きは１４５・８、鶏卵は１５５・３などとなった。

　農水省が発表した。