西日本で梅雨明け 一部地方で〝最速〟水管理に注意を
同庁によると、日本上空にある太平洋高気圧が強まり、偏西風が北寄りを流れる状態が続いた。梅雨前線も北上し西日本で梅雨明けしたと判断した。いずれの地方でも平年より約3週間早い。東日本は7月中旬に梅雨明けする見通し。
同庁は、梅雨明けした西日本各地では、早い時期に夏本番の暑さになりそうだと指摘。熱中症にも万全の対策が必要になる。
通常はまとまった雨が降るとなるこの時期だが、静岡や四国、九州南部など太平洋側が10日間の降水量が平年に比べて2割未満と渇水となっている地点がある。さらに7月は西日本を中心に少雨となる予報だ。
今冬は雪が例年に比べて多かったが、雪どけ水に頼らない太平洋側の田や、スプリンクラーのない畑や園地は深刻な水不足になる恐れがあり、地域で順番に水を引く番水などの準備や節水対策が求められる。同庁は「現在のため池や農業用水の状況を確認し、7月の少雨傾向を考えた水の管理を今から想定する必要がある」と注意を促す。
(藤平樹)