食ロス最少570万トン 削減運動で5%減
全体の内訳は、食品産業が309万トンで、家庭が261万トン。それぞれ同15万トン(5%)減だった。同省によると国民1人当たりの食品ロスの量は年間45キロ。これは1日当たり茶わん1杯分(約124グラム)に相当する。
食品産業から発生したロスの内訳は、食品製造業が128万トン、食品卸売業が14万トン、食品小売業が64万トン、外食産業が103万トンだった。中でも外食産業は3年連続で減少し、16年度から30万トンの削減となった。
食品ロス削減は、19年度の食品ロス削減推進法の施行で、国民運動として取り組まれている。同法では30年度までに事業系食品ロスを00年度から半減させる目標を掲げている。
金子原二郎農相は同日の閣議後記者会見で、目標達成に向けて「今後とも納品期限の緩和など商慣習の見直しや、フードバンクの活用促進などの取り組みを推進していきたい」との考えを示した。