宮城で初の豚熱 9700頭を飼養
国内の養豚場では、16県75例目。東北地方では、昨年12月に山形県で発生して以来2例目となる。
県によると、豚熱を確認したのはワクチン接種済みの豚だった。11日に農場から死亡頭数の増加や豚熱に特徴的な症状があるとの通報があり、その後の県のPCR検査で陽性を確認。農研機構動物衛生研究部門による精密検査で、豚熱の患畜と判明した。
21年の同省畜産統計によると、同県は109戸で19万9000頭を飼養する。ただ、同県内の養豚場は全てワクチンの接種を済ませており、豚の移動や搬出に制限はかけない。
同省は同日、豚熱・アフリカ豚熱防疫対策本部を開催。金子原二郎農相は「ワクチンは豚熱の発症を防ぐものであり、感染を防ぐものではない」とし、飼養衛生管理の徹底と早期通報を呼び掛けた。