農産食品輸出1兆円超 1~11月、外食需要が回復
内訳は、加工食品を含む農産物が同24%増の7211億円。林産物は34%増の515億円、水産物は同33%増の2686億円となった。牛肉、日本酒、イチゴなどが過去最高額となっている。
牛肉は同88%増の472億円。米国ではインターネット販売が好調で、大手小売りも電子商取引(EC)サイトで日本産牛肉を扱っている。農水省は「輸出を伸ばすには、ステーキだけでなく、多様な食べ方や部位を伸ばしていくことが重要」(食肉鶏卵課)とみる。鶏卵はほぼ全てが香港向けで「安全・安心な日本の卵が定着しつつある」(同)。
イチゴは同73%増の32億円、ブドウは同12%増の44億円とそれぞれ好調。農水省によると、イチゴは春節需要や新型コロナ下の巣ごもり需要で伸びた。ブドウは天候に恵まれ良質なものが多かったため、9月の中秋節需要をつかんだ。
国別では中国が同39%増の2024億円。香港が同8%増の1977億円、米国が同41%増の1507億円と続いた。11月単月の輸出額は同17%増の1045億円となった。