株式会社TOWING(代表取締役CEO:西田 宏平、以下「TOWING」)は、ホクレン農業協同組合連合会(代表理事会長:篠原 末治、以下「ホクレン」)と共同で、JAグループが北海道エリアで農地導入したバイオ炭に由来するカーボンクレジットの発行を完了したことをお知らせします。
1、背景
経済産業省が中心として策定した「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」に基づき日本のカーボンニュートラルに向けた取り組みが具体的に推進されています。このうち、TOWINGは農林水産省が制定した「みどりの食料システム法」に対応すべく、減化学肥料・農業分野の脱炭素を実現する土壌改良資材である高機能バイオ炭「宙炭(そらたん)」の開発販売と、バイオ炭由来のカーボンクレジットの創出・販売を行っています。
ホクレンは、持続可能な北海道農業への貢献や未来を担う子どもたちが健やかに成長できる社会環境を目指して、令和4年よりJ-クレジット制度におけるバイオ炭農地施用に基づくJ-クレジット認証に向けた取り組みを開始しています。
2、概要
TOWINGは、ホクレンがJAきたみらいとともに15年間取り組んでいるホクレンオリジナルブランド「環(めぐる)」玉ねぎ、「真白」玉ねぎの生産圃場へバイオ炭を施用したデータの提供を受け、バイオ炭の農地施用におけるJ-クレジットの発行を行いました。
今回、JAきたみらい玉ねぎ生産圃場43.4haにCO2換算で27t分のバイオ炭を令和5年に施用した実績をもとに、TOWINGがJ-クレジット制度に申請し、認証を受けました。
3、今後の展開
本取り組みは、玉ねぎの生産過程で発生する温室効果ガスについて、バイオ炭の農地施用による効果をJ-クレジット化し、玉ねぎにインセットすることに相当します。今回TOWINGが発行したJ-クレジットについて、ホクレンが「環」玉ねぎ、「真白」玉ねぎの販売と合わせて同J-クレジットの販売を予定しています。本取り組みは、作物へのカーボンインセッティングにもつながるものです。TOWING及びホクレンは今後も引き続き、地球環境に貢献する取り組みを拡大していきます。
また、今回の取り組みは通常のバイオ炭の農地に施用した実績を利用していますが、今後、TOWINGが北海道で試験中の高機能バイオ炭「宙炭(そらたん)」の農地への施用、普及も目指していきます。
4、株式会社TOWINGについて
「サステナブルな次世代農業を起点とする超循環社会を実現する」をミッションに掲げる、2020年2月創業の名古屋大学発のインパクトスタートアップです。同社では、農研機構などの研究機関が開発した技術と独自で開発した技術を掛け合わせて開発した土壌改良資材である高機能バイオ炭「宙炭(そらたん)」、同製品の農地導入等に関連するサービスを展開しています。宙炭は、地域未利用資源の炭化物に、様々な機能を持つ微生物を培養した資材で、農地に施用すると、作物の品質や収穫量の向上、農地への炭素固定など様々な効果を発揮します。2023年6月にJクレジット制度「バイオ炭の農地施用」の方法論でプログラム登録を完了し、同プログラムを用いたカーボンクレジットの発行・販売も完了しています。農林水産省みどりの食料システム法基盤確立認定事業者であり、農林水産省中小企業イノベーション創出推進事業(SBIRフェーズ3基金事業)第1回公募に採択されています。
HP:https://towing.co.jp/
<TOWINGの概要>
<本件に関するお問い合わせ>
バイオ炭やJ-クレジット、カーボンインセッティング について
株式会社TOWING 人事広報部 広報チーム
以下のフォームよりお問い合わせください。
お問い合わせフォーム:https://forms.gle/K3KxyC4WAGPbqu7M9
環(めぐる)玉ねぎ、真白玉ねぎ について
ホクレン農業協同組合連合会 農産事業本部 種苗園芸部 野菜果実花き課
担当者 藤塚
TEL.011-232-6276(平日9:00~17:00)
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