山に挟まれた地形に扇状に広がる棚田は、江戸時代に築かれた。石積みの美しさと周囲に民家が多いのが特徴だ。総面積は14・2ヘクタールで、標高差200メートルの斜面に約360枚の田が連なる。農家と棚田オーナー60組で耕作を維持している。
NPО法人恵那市坂折棚田保存会で事務局を務める浅谷満実子さん(49)は「晴れの日が多かった影響で、今年は稲の成長が例年より1週間ほど早い」と話す。
同会は2006年からオーナー制度を導入。田植え、草取り、稲刈りで年3回作業を体験。30日と10月1日に、オーナーによる稲刈り作業を予定している。