
![]() フラッグシップ輸出産地の認定証授与式(A静岡経済連提供) |
同経済連は昨年7月、農林水産省が新設した「フラッグシップ輸出産地」にイチゴ産地として認定。これは輸出の手本となる産地を認定し、国が後押しする制度だ。農林水産物の一層の輸出拡大を図るため、輸出産地の取り組みを可視化し、輸出産地の形成を促進する狙いだ。
![]() 静岡イチゴを使ったケーキを販売する香港の洋菓子店(JA静岡経済連提供) |
流通開発課では、県内JAや生産者らと連携し、輸出先国の規制に対応した産地づくりを支援する。
残留農薬の基準など規制が厳しい台湾向けは、3年越しの対応で産地づくりを成功させた。産地では総合的病害虫・雑草管理(IPM)を実施天敵による防除や紫外線ライト(UV-B)の活用、定植前に二酸化炭素(CO2)処理でダニを防除してから本圃(ほんぽ)に入れるなど、圃場づくりをしてきた。約200㌔を輸出。1パック(200㌘入り)を約2500円で販売した。
![]() 現地でプロモーション活動を行う職員(JA静岡経済連提供) |
特に規制が厳しい農薬については、台湾政府は日本のイチゴに対して残留農薬の全品検査を実施。違反すると業者や商品がホームページに公開され、輸出停止のリスクも伴う。そのため国を挙げて台湾の規制に対する支援が重要だ。
![]() シンガポールで店頭に並ぶ静岡イチゴ(JA静岡経済連提供) |
同経済連流通開発課の井谷靖徳課長は「出口対策として、現地でのプロモーション活動を重視している。対面での商談を通じて、最新のマーケットニーズを把握し、それに応じた商品づくりを進めている。取引先の一つとは定期的にフェアを開催し、関係を深めている。
生産基盤の強化や生産者・JAの理解も大切だが、販売施策では人と人とのつながりが不可欠だ。海外市場でも良好な人間関係を築くことが、静岡の産品を多く扱ってもらうための鍵となる」と意欲を語る。
デビッド・アクシオティス氏

――注目している日本の青果は?
日本は、正確かつ丁寧に栽培された高品質の果物や野菜の卓越した生産国として知られています。イチゴ、メロン、リンゴなどの果物は完璧に栽培されており、比類のない味と見た目の美しさを提供しています。1高級フルーツと見なされることが多い夕張メロンは、その甘さと完璧な食感で知られています。大粒でジューシー、濃い紫色をした巨峰など本当に美味です。
――日本の1生産者・生産団体・JA(農業協同組合)へのメッセージを
アジアフルーツロジスティカ(AFL)会場を歩き、日本の果物や野菜の驚くべき品質の高さを直接体験することにいつも興奮を覚え、楽しみにしています。日本が誇る技術革新を目の当たりにして刺激になります。このような貢献は、AFLを豊かにし、展示会そのものを超えたつながりや協力関係も育みま1す。新規ビジネスの開発、トップレベルのコンタクト構築、重要市場の情報収集の場であるAFLが、日本の皆さまに新しい機会と有意義なつながりへの扉を開くことを願っています。
■1第18回「アジアフルーツロジスティカ」は9月3~5日、香港のAsia world Expoで開催。
■マイファーム

■輸出優良事例はこちらから。
■フラッグシップ輸出産地プロモーションムービー。
■お問い合わせは株式会社マイファームまで。
■メッセベルリン

■お問い合わせ・詳細はこちらから。
<制作/日本農業新聞 広報局>