機能性表示食品 市場規模1・2倍 健康意識高まり商品増
民間調査会社の富士経済が市場動向をまとめた。23年に流通した商品を効能別に見ると「脂肪・コレステロール値改善」が全体の3割を占め最多。生活習慣病の予防やダイエットへの効果があるとして需要が高い。各飲料メーカーは茶カテキン成分を含んだ茶飲料商品をリニューアル発売した。脂肪低減の機能を訴求しつつ、カテキンの認知度の高さや緑茶の濃い味わいをポイントに消費を伸ばした。「睡眠の質向上」をうたった乳酸菌飲料も注目度を高めている。
機能性表示食品の市場規模は20年に特定保健用食品を上回り、以降も拡大が続く。新型コロナウイルス流行の影響を受け、特定保健用食品や一般食品・飲料から機能性表示食品への切り替えが進んだ。
今後の市場動向について同社は、24年の機能性表示食品の国内市場は22年比で27・7%増の7350億円になると予測。「機能性を訴求した商品の増加で、市場はさらに拡大する」としている。