１６日の「父の日」を前に生花店の商戦が活発化している。気温上昇を踏まえ、ヒマワリを中心に、日持ちの良い葉物と黄色や青の花を組み合わせて提案する。ヒマワリの日農平均価格（各地区大手７卸のデータを集計）は物日を前に続伸し、１２日は平年比１５％高となった。

　青山フラワーマーケットは、ヒマワリとミントなど初夏のグリーンを合わせた爽やかなアレンジメントとブーケを提案する。ブーケは２７５０円など。店頭では６月に入って看板やポスターでＰＲしている。

　日比谷花壇はヒマワリがメインのそのまま飾れる花束「パパシュシュフルール」を販売する。Ｓサイズで２５００円。「母の日」に好評だった、スマホなどで注文し、店頭で受け取れるモバイルオーダーを「父の日」も展開する。

　生花店チェーンのカレンドは生花の他に、バラの形をしたグミをブーケのように束ねた商品やヒマワリの形のソープフラワーも展開する。担当者は「店頭では生花のヒマワリを使ったブーケやアレンジが人気」と話す。 　１２日のヒマワリの日農平均価格は平年比１５％高の１本６３円となり、前市から４円上げた。「父の日」を前に生花店や花束加工業者から引き合いが強まった。５月に天候に恵まれたことで生育が前進。５月末から６月頭に増量して価格が平年水準を割り込んだが、「父の日」に向けて、先週から価格が回復してきた。

　「父の日」直前の取引となる１４日は、間際仕入れや週末向けの需要で動き、「価格は今の水準を維持する」（同卸）見通し。