「夏越ごはん」は、6月30日に残り半年の無病息災を祈る神事「夏越の祓(はらえ)」にちなんだ行事食。神事に使う茅(ち)の輪をイメージして夏野菜を丸く調理したものを、雑穀ご飯に載せる。米の一大消費イベントに育てようと米穀機構が企画したもので、今年で10年目となる。
「夏越ごはん」の提供は、外食店を中心に、百貨店やスーパー、学校給食や社員食堂などにも広がっている。前年は全国500店舗余りで提供されたが、「今年は自発的にメニュー展開をする業者もいる」(同機構)として、提供店舗数は増加傾向となる可能性が高い。

「夏越ごはん」の一層の周知を目指して、同機構は公式ホームページを刷新した。若年層の共感獲得を狙ったアピール動画新たに公開した他、掲載レシピ数を11まで増やした。同機構は「息の長い取り組みにしていくことが肝心」として、認知度向上に努める姿勢だ。
