明治と、クラフトビールを製造する「Ｂｅｅｒ　ｔｈｅ　Ｆｉｒｓｔ」は、国産の脱脂粉乳を使ったサワーを販売する。需要が限られ在庫が積み増しされる脱脂粉乳を活用することで、食品ロスの削減と酪農家支援につなげる狙いだ。全国のスーパーやコンビニなどで３月中旬から販売開始する。

　廃棄食材を活用したアルコール飲料を製造する「Ｂｅｅｒ　ｔｈｅ　Ｆｉｒｓｔ」が脱脂粉乳を活用するのは初めて。「ＭＩＬＫ　ＭＯＯＮ」（３５０ミリ、オープン価格）は、脱脂粉乳を１０％使用しており、ほんのりとまろやかなミルク風味が味わえる。同社は「おうち時間をちょっとぜいたくに過ごしたい消費者ニーズに応えた」とする。

　脱脂粉乳は生乳からバターを製造する際に同時にでき、ヨーグルトなどの原料になる。バターと比べ需要が少なく在庫は高水準にあり、飼料に転用するなど在庫削減への取り組みが進んでいる。脱脂粉乳を提供する明治は、２０２５年度で１トンの脱脂粉乳活用を目標に掲げる。