160頭を肥育する宮城ファーム(沖縄市)が、地域の学校や病院、食品工場などから出た残さを回収。同大学と産業廃棄物回収業のオキスイ(同市)が導入した飼料加熱処理設備で90度、60分加熱し、液状のエコフィードを製造する。
望ましい肉質になるよう原料配合や飼育日数を調節し、飼料供与技術を確立した。宮城ファームの宮城建太社長は「飼料代は輸入配合飼料の半分以下。液体なので作業性や貯蔵性もよく、病気も抑えやすい」と利点を話す。
消費面では、同市でソーセージ店を営むヒネエルが「生産者を元気にしたい」と一頭買い。肉のうま味が詰まった付加価値商品「新しい時代のフランク」(1パック800円)を開発し、7月から直売店や大学生協で販売する。
24日、同大学で試食会を開いた。農学部の平良東紀教授は「近い将来、食品事業者らと連携してエコフィードセンターを建設し、製造と供与の規模を拡大したい」と構想する。
