全青協 イタリア青年農業事業者協会と友好協定を締結 日伊の青年部の連携で課題解決へ
AGIAはイタリアの青年農業者ら約3万7000人が加盟する。全青協は1月、JA青年組織人材育成研修でイタリアを訪問。ローマで開かれたフォーラムで、日本の農業の課題やポリシーブック(政策集)などをイタリアの農業団体や国会議員に説明し、AGIAとも交流を深めた。
両国は青年農業者の農業所得の確保や、円滑な事業承継などで共通した課題を抱える。オンラインで定期的に意見交換し、農山漁村に宿泊し観光するアグリツーリズムなども学び合う計画だ。
AGIAは2025年に来日する予定。それに合わせ、対面での意見交換や現地視察を計画する。全青協はAGIAとの連携強化を弾みに、EUの農業連盟の青年組織との連携も見据える。
全青協の洒井雅博会長は、日本が目指す食料安全保障の強化に向け「意見交換で新しい視点を持つことができる。国内の課題解決のヒントにしていきたい」と連携強化への意欲を示した。