高温時の作業を避けるのも鉄則となる。北海道のタマネギ農家の50代女性は、スマホの天気予報アプリで気温や風速などを小まめに確認。少しでも涼しい時間に作業できるよう計画を立てる。「地域ごと、1時間ごとの細かな情報を見られて参考になる」と話す。
愛知県の農業法人で働く20代女性は、ファン付きの作業服に加えて①首まで遮光遮熱シートの付いた、つばの広い帽子②帽子と頭の間にヘルメット用の保冷シート③作業服とズボンのポケットに保冷剤④衣服用の冷却スプレー――と5重の“フル装備”で身を守る。自転車用の傘立てで作業台車に日よけ傘を立てるといった対策もしている。
首回りを冷やすグッズの利用者の声も集まった。岡山県のブドウ農家の60代男性は、水でぬらして冷やすタイプのネッククーラーを利用。「焼けるように暑い日が多いが、首を冷やすだけで楽になる」と話す。
栃木県の水稲農家の70代男性は「取りあえずは気合で頑張る」と回答した。水分は十分取るようにしているというが、高齢者は喉の渇きや気温の上昇を感じにくい。なるべく複数人で作業し、定期的な声がけで異常がないか確認し合うなど、注意しないと危険だ。
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