米需給見通し 異例の逼迫感 家庭用好調で在庫消化進む
産地、卸や小売り、外食など取引関係者の米の需給や価格への判断を数値化したもの。50を基準点に、100に近づくほど需給が締まり、米価が上昇する見方が強くなる。
スーパーや量販店で米の販売が好調だ。値頃感のある銘柄に続き、高価格帯の銘柄も順調。前年を大きく上回る販売ペースとなる店舗が多い。
一方で、在庫の不足感を指摘する業者が増えている。大手米卸は「この調子で売れ続けると、2024年産新米の出回り前に在庫がなくなる懸念がある」として、逼迫(ひっぱく)感を指摘する。
米価の見通し指数は67で、3カ月続けて上げた。需給のタイト感が強く業者間の取引価格は上昇傾向にある。
米価や需給の見通し判断で考慮した要因のうち前月から増えたのは、「米穀の調達状況」が2ポイント増の53%、「国内の在庫水準」が2ポイント増の29%となった。